Swaledale
スウェイルデールとは、スウェイル川とともに下るデールで、ケルド、スウェイト、ミューカー、ガナーサイド、リース、グリントン、そして最後はリッチモンドで終わるデールです。
ヨークシャーデールの中で、もっともデールの素晴らしさを味わえるデールと言えば、やはりスウェイルデール、という気がします。道は細いですが、交通量は少なく、快適なドライブが楽しめます。また、途中通過する村々もとてもかわいらしく、どの村を見ても、「このあたりで2〜3日ゆっくりと過ごしたいなあ」という気分になってしまいます。

「世界一有名な獣医さん」、ヘリオット先生も、このスウェイルデールとウェンズリーデールがもっとも好きだったようで、James Herriot's Yorkshireという彼のガイドブックにも、「エイスガース(ウェンズリーデール)とケルド、グリントン(ともにスウェイルデール)を結ぶ三角形がお気に入り」と書いてありました。

また、このあたりの地名についてもヘリオット先生は言及していて、英語の地名とは思えないような名前の多くは北欧起源のものが多い、としています。実際、彼のスウェーデン人の友人とこの地域を歩いたときに、その友人がスウェーデンの地名との類似に驚いたことがあるそうです。

スウェイルデールのバーン(Barn:石造りの納屋)は、横から見るとホームベース型をした素朴な形をしているのが特徴です。ウォーフデールあたりのバーンはもっと複雑な形をしているものが多いのですが、私はこのスウェイルデールのバーンのシンプルさが好みです。

また、このスウェイルデール特産の羊、スウェイルデール・シープは他の種類の羊に比べ、より厳しい環境で生存できる羊で、黒い顔(鼻は白い)とくるりんと丸まった角が特徴的です。なにしろ雪の中でも自分の羊毛を食べて生き残ることができる、というぐらいですから、そのサバイバル能力は卓越しています。また、スウェイルデールのリースから、派生デールとしてアーケンガースデールが分岐します。

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