Yorkshire On My Mind

「いとしのヨークシャー・・・」
ヨークシャーは心癒される土地です。
特にノース・ヨークシャーのヨークシャー・デールズとノース・ヨーク・ムーアズ。
レンタカーを借りて走り出して目に入ってくるものは、美しい丘、谷、そして川、ときどき現れる落ち着いた村のたたずまい、川の流れる水音と鳥の声のほかはまったくの静寂、、、、、。両方とも国立公園に認定されているだけあって、英国のカントリーサイドの素晴らしさを実感できる代表的な場所となっています。

そんな魅力的なヨークシャーですが、日本で発行されているガイドブックには、残念ながらあまり紹介されていません。
そんなわけで、このサイトでは、そのヨークシャーの魅力を少しでもお伝えできれば、と思っています。


Yorkshire Dales ヨークシャー・デイルズは、ノースヨークシャーの北西に位置しており、湖水地方のあるカンブリアと境を接しています。この地域にはデイルと呼ばれる浅い谷が多く、起伏の緩やかな丘の間にそれぞれ魅力的な景観を誇っています。その魅力は、自然と人工のバランスが絶妙であることでしょうか。丘陵の中に展開する石垣、石造りの古い家や納屋、清流にかけられた古い橋など、自然を最大限残しながらも、人間の手の入っている美しさを味わうことができます。
North York Moors ノース・ヨーク・ムーアズは、ノースヨークシャーの中部平原地帯から東に進み、サットン・バンクを登った台地の上に広がるムーアです。ムーアとは荒地のことで、デイルズに比べてあまり人の手の入っていない、よりワイルドな景観を目にすることができます。早春には水仙の群生を見ることができ、8月に訪問すると、まさしく「赤紫の海」と表現するのにふさわしいヘザーの群生を見ることができます。
Yorkshire Coast ノースヨークシャーの北海に面した沿岸地域です。ビーチリゾートも多く、夏になると観光客が押し寄せる町もあります。
Vale of York ヨークシャーデイルズとノース・ヨーク・ムーアズに挟まれた平原地帯で、A1というキリの良い名前の道路がその中央部を縦断しています。この平原地帯には、ヨーク、ハロゲイト、ネアズバラ、マッサム、リポンなどの歴史に彩られた魅力ある町が存在しています。
East Riding ヨークの東、ハンバー川の北に広がるのどかな平原地帯です。北海に近いために、第2次大戦中にはドイツ軍の空襲を受けた地域です。古都ビバリーや港町キングストン・アポン・ハルなどが主な町です。また、英国を代表するカントリーハウス、カッスル・ハワードもこの地域にあります。
West Yorkshire ウェスト・ヨークシャーはヨークシャーの中でも人口の多い地区です。リーズやブラッドフォードは商業・工業地区ですが、その周りにのどかなベッドタウンが広がっています。西のランカシャーとのボーダー付近にはペナイン山脈があり、荒涼としたムーアが広がっています。ブロンテ・シスターズの出身地、ハワースもこの地域にあります。
South Yorkshire サウス・ヨークシャーは、通過したことしかないので、よくわからない地域ですが、かつては繁栄した重工業地域だったようです。しかし鉄鋼業の衰退で凋落してしまい、シェフィールドを舞台にした映画「フル・モンティ」や、グライムソープ炭鉱を舞台にした映画「ブラス!」などのうらぶれたイメージが強い地域です。

ヨークシャーの魅力を知るためには、この地で長年獣医をやっていた作家、ジェームズ・ヘリオット先生の著作ははずせません。ぜひヘリオット先生の著作もご一読ください。