Muker, Yorkshire



Muker, 2001

ガナーサイドからさらに西に走ると、ミューカーの村に至ります。これは2001年の訪問時の、Thwaiteからのミューカーの入り口。口蹄疫の影響で、デイルズはどこに行っても寂しい風景でしたが、ミューカーの入り口も寂寥感の漂う風情でした。

スウェイルデールの上流を支配するのは、キスドンという独立した丘です。キスドン・ヒルの南東に広がり、キスドンをとりまく3つの村の中で一番大きな村がミューカーです。この付近で火打石が発見されていることから、大昔からこのあたりには集落があったようです。文献記録では 1274年までさかのぼることができるらしいですが、、、、、。

ちなみに、現地の人は「ムーカー」と発音するようです。



Shops in Muker

ミューカーの小さなハイストリートとお店です。左側に写っているのが、有名なスウェイルデール・ウーレンというセーター屋さん。

このセーター屋さん、屋根の上に羊の人形が乗っているのがわかりますでしょうか。これは2003年の訪問の際の写真ですが、2001年訪問の時の写真を見ても、やっぱり羊人形は屋根の上にありました。



Swaledale Woolen

スウェイルデール・ウーレンの店頭です。しっかりとしたウール製品が、お値打ちな値段で購入できます。2001年訪問の際には、羊人形は店先にも出ていたのですが、この写真を撮影した2003年にはいなくなっていました。壊れたのでしょうか・・・。



No Vacancies

ミューカーのBed & Breakfast, Bridge Houseの看板です。この写真を撮ったのは8月、さすがにハイシーズンなので、満室の札、NO VACANCIESがかかっています。



St Mary's Church

スウェイルデールの空に向かってすっくと立つミューカーのセント・メアリー教会。小さな教会ですが、16世紀から続く歴史があるそうです。



East Window, St Mary, Muker

ミューカーのセント・メアリー教会を有名にしているのは、この美しい東窓のステンドグラスではないでしょうか。
羊を抱いたイエスさま、デイルズにふさわしい絵柄だと思います。左のランセットウィンドウを拡大すると羊の群れの上に、"The Lord is my shepherd"と描かれています。イエスさまはやはり羊飼いなんですね。



Designed by whom? Arts & Crafts Style.....

上記の東窓の中心部を拡大したものです。明らかにアーツ・アンド・クラフツの流儀に従った描き方です。誰がデザインしたのか、とても興味があり、ネットで検索するのですが、いまだにわかりません。

Willliam Morris, Edward Burne-Jonesの直接の影響を受けた人ではないようです。オパルセントグラスの使い方を見ると、20世紀になってからのデザインで、Christopher Whallの影響を受けた作家のデザインのように見えます。気になります。