2002年8月16日 (金曜日) 快晴 最高気温22度

Kinbuck - Callander - Loch Katrine - Stirling - Edingburgh


朝7時に起床。今日も快晴。
シャワーを浴びてバスローブでくつろいでいると、朝7時30分ちょっとすぎに、モーニングティーが部屋に届く。しばし優雅な時間を過ごさせてもらった。

朝食は8時半からコンサーバトリーにて。
このコンサーバトリーというのは、ガラスでできた温室のことで、レストランなどに転用されていることが多い。私は懲りずに今日もフル・スコティッシュ・ブレックファストを選択する。

妻は多少懲りて、ポーチドエッグとソーセージとベイクド・トマト、ベイクド・マッシュルーム。つまりフルからブラックプディングとベーコンを抜いたもの。でもフレッシュフルーツはしっかり食べていた。さすがにこのクラスのホテルになると、トーストもうまい。マーマレードも甘いだけでなく、しっかり苦味もあるのを使っていてうれしい。

シャワーを浴びて、モーニング・ティーでくつろぐ。右端は、クロムリックス・ハウスが我々の結婚10周年のお祝いに焼いてくれたケーキ。

朝食を食べ終えたころに、ホテルの女性がやってきて、「昨日、結婚10周年のお祝いのケーキをお届けしようと思ったのですが、ラウンジでデザートが終わったあと、すぐにお部屋にお帰りになってしまったので、、、、、。」と言う。

おお、そうだった。予約をしたときに、「結婚10周年旅行なので、良い部屋を頼む」と書いたことを思い出した。「ケーキはお持ち帰りもできますし、今ここでお召し上がりいただくこともできますが、どういたしましょうか?」と聞かれたので、もちろんその場で食べる、と答えた。ケーキはベリーをはさんでココナッツで包まれた上品な味のケーキ。Happy Anniversaryとチョコレートで書いてあった。

あー、今日もたっぷりとした朝食だった。昼食は今日もパスだろうなあ。

チェックアウトのあと、トロザックス地方へ向かう。


Callander
ホテルから30分弱でカレンダーの町に到着した。落ち着いた良い町だった。TIC近辺を散歩していたら、素敵なタータンの専門店があったので、入ってみることにした。さすがスコットランドで、「これでもか!」というぐらい、たくさんタータン・チェックの製品が置いてあった。妻がキルト(あ、女性だから巻きスカートというべきでしょうか?)、カーディガンなどを購入。値段も安いし、品揃えも良い店だった。


ツーリスト・インフォメーションの入っている教会。タータン専門店は店構えもタータン。


Loch Katrine
その後、ロッホ・カトリンへ。
走り始めてすぐに、道路の左側に湖が広がり始める。湖水と言うと、カンブリアの湖水地方が有名だし、実際に非常に美しいところだと思うが、このトロザックスの湖水はより清冽な印象を受ける。人も少ないしとても静か。

ロッホ・カトリンの駐車場に入るときに、蒸気船に乗るかと聞かれたが、とりあえず今回はパスすることにする。エディンバラでゆっくりしたいので先を急ぐことにする。ロッホ・カトリンの蒸気船乗り場のあたりを散策する。8月中旬とはいえ、スコットランドは寒い。観光客も、セーターを着ている人が目立つ。


ロッホ・カトリンの蒸気船乗り場。(乗らなかったが。)

その後、アバーフォイルを目指す。
例によって細い田舎道。時々湖が顔を出す。そうか、ここらへんがウォルター・スコットの「湖上の麗人」の舞台なんだと実感する。アバーフォイルからスターリングも田舎道。ポルシェがえらい勢いで抜いていく。こっちも50マイルは出ているが、むこうは70マイル以上出ているのではないか、と思うぐらいのスピードだった。

Stirling
スターリングに近づくにつれて、サー・ウィリアム・ウォレスのモニュメントが見えてくる。いい目印となるので、そちらに車を向ける。最接近したところで写真をとる。

その後、再び市内へ。スターリングは都会なので、道がわかりにくい。タクシーの後をついていくと、自動的にスターリング城の近くまでやってくることができた。お城の横がパーキングになっており、さすがに混んでいる。お城には入らず、トイレ休憩とおみやげ物やめぐり。メタルでできた珍しいシンブルがあった。
駐車場の端っこに、アイスクリーム屋さんの移動屋台が出ていたが、お城のアトラクションをやっているガイドのおじさんたちも、昔のコスチュームの格好そのままで群がっていた。そう、今日は暑いのだ。


ウォレス・モニュメント。スターリング城のローバート・ザ・ブルース像の前にて。右はお城のアイスクリーム屋さん。

Edinburgh
スターリング城を出て、エディンバラを目指す。
いくつもややこしいラウンドアバウトを通過して、ようやくモーターウェイの M9に出る。車は少なく、流れが早い。平均時速70マイル以上。

A8とのジャンクションでM9を降りる。エディンバラ空港、動物園を通過し、左側を注意しながら進んでいくと、本日の宿泊先である、ダンステインハウスホテルの看板を発見!と思ったら、例によってスピードが出すぎており、通り過ぎてしまう。次の交差点で左折し戻ろうとするが、さらに左に曲がる道がない。裏道をぐちゃぐちゃ走って再びA8にもどり、ホテルの手前の道を左折し、駐車場へ。

ダンステインホテルにようやくチェックインする。このホテル、予約したときにはThe AAの評価は二つ星のホテルだったが、今は五つダイヤモンドの B&Bになっている。でも、外観も内装も、クラシックなホテルそのものである。今日の部屋3階で、大きなスーツケースを運んでいくだけで疲れてしまう。

部屋自体はまあまあの部屋だった。ファミリー・ルームというタイプの3人部屋で、エクストラベッドが入っていた。バスルームにはバスタブはないが、シャワーがついていた。8月のエディンバラはフェスティバルがあるので、非常に観光客が多くてホテルは予約をとるのが難しい。それを考えると良い部屋が取れたと思う。


ダンステイン・ハウス・ホテルの玄関です。右は、道路から見たところ。19世紀中ごろの味わいある建物でした。

部屋でティーを飲んで休憩した後、エディンバラ市内の観光へ出かける。
ヘイマーケットに近いホテルなので徒歩で市内へ向かう。しばらく歩いていくとエディンバラ城が見えてくる。プリンセスストリートはすごい人ごみだった。辟易して、ナショナルギャラリーの横を通ってオールドタウンへ向かう。エディンバラの市内はアップダウンが激しく、妻があごを出す。オールドタウンは多少人が少ない。エディンバラ城の横を巡って再びヘイマーケットへ戻る。気温はさほどでもないが、日差しがきつくて、汗をかく。ばてばてになってホテルに帰る。


エディンバラの名門ホテル、カレドニアン・ヒルトン(左)と、バルモラル・ホテル(右)。どちらも超豪華ホテルです。右はヘイ・マーケットの風景。

朝飯をしっかり食べたので、なかなかおなかが減らない。妻は疲れも手伝って、結局夕飯はパス、ベッドで寝ているほうが良いとのこと。私だけ、ホテルのバーでステーキ・サンドイッチとエールで夕食を済ませてきた。エールはスコティッシュ・エールというのを勧められたが、なかなかいける。

夕食後、ベッドに入りながら、UKのTVを見る。今宵はエディンバラフェスティバル名物のミリタリー・タトゥーを TVが中継すると聞いていたので、チャンネルを切り替えてみたが、それらしい番組はやっていない。どうやら今日は録画だけで放映は別の日に行うらしい。

ちなみに、ミリタリー・タトゥーとは軍楽隊のパレードで、英国連邦を構成する国々が参加し、バグパイプ演奏をたっぷりと楽しめる、というイベントなのだが、今宵のチケットは何ヶ月も前にすでに売り切れていた。もし入手できていたとしても、あの人ごみに再び出かける気にならなかったかも。やはりわれわれは田舎専門トラベラー、と実感する。今日は早めに就寝。


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