Thirsk, Yorkshire



Market Square

Thirskは、中世から続くマーケットタウンです。コブルストーンを敷き詰めたマーケット広場に、印象的なデザインの時計台がある以外、これといって特徴のない町かもしれませんが、ジェームズ・ヘリオット先生の小説のファンにとっては、見逃せない町です。

なぜなら彼の小説で、彼の住んでいる町はDarrowbyとなっているのですが、実際にヘリオット先生(本名はJ.A.Wight)が住んでいて、獣医を開業していたのは、このサースクだからです。

ダロウビーは、このThirsk、そしてSwaledaleの入り口に位置するRichmond、WensleydaleのLeyburn、およびCoverdaleのMiddleham、以上の4つの町のミックスに、ヘリオット先生の想像力を働かせてできあがった町だそうです。



Road Sign to "The World of James Herriot"

マーケット広場にある、ヘリオット博物館、"The World of James Herriot"への道しるべ。この道しるべから3分も歩けば、ヘリオット博物館に到着します。



"The World Of James Herriot", Kirkgate 23, Thirsk, a.k.a Skeldale House

サースクのマーケット広場から、上記の道しるべに従い、教会の方に歩いていくと、この印象的な赤い扉が目に付きます。
これが、「世界で最も有名な獣医さん、ジェームズ・ヘリオット先生」こと、J.A.Wightさんの診療所だった建物で、Herriot Sagaの中では、Skeldale Houseとして登場します。

この建物はヘリオット先生の死後、地元のハンブルトン・ディストリクトに買い上げられ、The World of James Herriot"となり、ヘリオット先生に関する博物館になっています。この博物館のより詳しい情報は、こちらへどうぞ。



Skeldale Veterinary Centre

上記のスケルデール・ハウスがハンブルトンディストリクトに売却されたために、それまでの獣医病院はA19寄りの別の場所に移転しました。
http://www.skeldalevets.com/

この「新スケルデールハウス」は、サースクの工業団地みたいな一角の中にあり、ヘリオット先生の古臭い雰囲気はまったくありません。
担当医師のネームプレートを見ると、もはやヘリオット先生のご長男のジム・ワイトさんの名前はありませんでした。彼はやはり獣医を辞めてプロフェショナル・ライターになってしまったようです。



The Golden Fleece a.k.a Darrowby's Drovers Arms

サースクのマーケット広場に立つゴールデン・フリース・ホテルです。このインは、Herriot Sagaの中で、ドローバーズ・アームズとして登場してきます。



Market Square seen from The Golden Fleece

上記のゴールデンフリースのラウンジから、サースクのマーケット広場を見たところです。

ここでビターをちびりちびりやっていると、今にもヘリオット先生が、シーグフリードやトリスタンと一緒に入ってきそうな気がしました。



Three Tuns Hotel

これもマーケット広場に面してたつホテル、スリー・タンズです。ここもヘリオット先生ゆかりの宿です。ヘリオット先生のアメリカでの最初の小説の反響に関する電報を受け取ったホテル、と、James Herriot's Yorkshireに出ていました。

2003年の夏に一泊しましたが、ごく普通の英国の安宿でした。



Lounge in Three Tuns Hotel

これはスリー・タンズ・ホテルのラウンジです。壁に貼ってあるポスターは、すべて第2次大戦中のものばかりでした。おそらく、ヘリオット先生の物語の時代に合わせたのでしょう。

「勝利を目指してがんばろう」とか、「ナチスの制服の見分け方」とか、「空中におけるスピットファイヤとメッサーシュミットのシルエットの見分け方」とか、「海軍輸送部隊のおかげでライフラインは今日も堅実」だとか、戦時中はどこの国でもそうなのでしょうが、愛国的なポスターばかりでした。こりゃドイツ人のゲストは居心地が悪いだろうなあ、と思ってしまいました。



Pub "Cross Keys" and Thirsk Parish Church

旧スケルデール・ハウスのお向かいにあるパブ、クロス・キーズです。また、左に見える教会は、現実のヘリオット先生、J.A.ワイト先生が結婚式をあげた教会です。



Pub "Black Bull"

マーケット広場にあるパブ、ブラック・ブルです。
ヘリオット先生のThe Lord God Made Them Allの中で、娘のロージーが生まれたときのドンチャン騒ぎをやったパブが確かブラック・ブルでした。
このパブでしょうか?いや、ちょっと近すぎるようです。確か、車でちょっと走ったようなことが書いてありましたから。

どのみち、ブラックブルなんて名前は、パブとしてはやたらにある名前ですから、別の場所のブラック・ブルなのかもしれません。



The Darrowby Inn

これもマーケット広場にあるパブ、ダロウビィ・インです。元はThe Red Bearという名前だったらしいですが、ヘリオット先生にちなんで名前を変えたようです。うーん、なんだかなぁ・・・・。



Market Square seen from Kirkgate

旧スケルデールハウスのある、カークゲートからマーケット広場を見たところです。いつもたくさんの車でにぎわっている場所でした。



Thirsk Railway Station

サースクの鉄道駅です。マーケット広場からは2kmほど離れた場所にあり、歩くと30分ぐらいかかりそうです。

マーケット広場のにぎわいをよそに、閑散とした駅でした。