2002年8月14日 (水曜日) 晴れ(JPN、UKとも) 最高気温(JPN35度、UK22度)

Nagoya - Heathrow Airport - Aberdeen


朝、6時32分のバスで東名高速日進より名古屋空港へ向かう。
渋滞もなく、順調に7時に到着。出国手続きもすいていた。お盆のさなかなので、いまから移動する人は少ないようである。名古屋空港から成田空港は1時間で到着。成田はさすが首都圏だけあって、かなり混んでいた。12時間のフライトの後にヒースロー到着。


Heathrow
予定より30分ぐらい早く着陸したのに、滑走路が混雑しており、なかなか駐機場に入らせてもらえず、結局、定刻10分過ぎの夕方5時にようやく飛行機を降りる。
イミグレーションは大混雑だった。日本からのJAL便とANA便が同時に到着したためだろうか。イミグレを通過するのに1時間ぐらいかかった。

バゲージダウンして、アバディーン行きのBAに乗り継ぐために、ターミナル1へ移動する。その際に、空港職員のおばさんに呼び止められる。スーツケースを再度X線に通せ、とのこと。確かに私のも妻のもスーツケースは特大だから、なにか怪しげなものの運び屋に間違えられたのだろうか。
当然、何も出てこないので無罪放免となる。

昨年はターミナル3からセントラル・バスステーションに移動する際に、地下連絡道をトロリーを転がしながら移動したが、今年はターミナル1への移動である。空港のインフォメーションを見ると、連絡バスがあるとのことだが、バス停が見つからない。しょうがないので、ターミナル1という標識に従ってトロリーを押していくと、なつかしの地下道移動となってしまった。

また、ターミナル1のBAのチェックインカウンターの位置が分かりにくい。また、私のスーツケースにはリーズ在住の後輩YS君へのお土産(愛知県特産の赤味噌など^^;)がびっしり入っているため、ヘビー・ラゲージと認定されてしまい、別の窓口ででチェックインすることとなった。これがまた遠い。すでにヒースロー空港でどっと疲れてしまった。

BAアバディーン行きのフライトは、なかなか出発ゲートが決まらず、待合室のディスプレイはいつまでたっても Please waitのままである。その間、暇だったので、英国の有名なドラッグストアチェーンBOOTSで暇をつぶす。
スコットランドにはしつこい虫(Midgeとか言うらしい)がいるとYS君から聞いていたので、虫除けスプレーを購入した。たくさん種類があってよくわからない。一番売れていそうなのを選んだ。(しかし、スコットランドの東側にはそれほどしつこい虫はおらず、使う機会はなかったのでした。)出発ゲートはなかなか決まらず、こりゃ出発が遅れるかなあ、と思い始めた15分前に、ようやくゲートが決まった。


英国のチェーン・ドラッグストア、BOOTSです。

疲れまくって乗り込んだBAの機内はクラシックな内装で、心が和んだ。ブルーグリーンの皮のような感触の椅子は他のエアラインではお目にかかったことがない。デザインもちょっとヴィクトリア朝の香りのするノスタルジックな意匠である。機体は最新のB757なのに、エアラインによって機内の雰囲気はずいぶん変わるものだと思う。

離陸してすぐに機内食が出たのにはびっくりした。レモン風味のビーフとライス、そしてプディング。見た目はまずそうだったが、食べてみると存外うまい。紅茶はPGチップスの風味で、UKに到着したという実感がわいた。

ところで、このアバディーン行きのフライトであるが、非常にけったいな料金体系であった。日本人の常識では、「片道のほうが往復より安い」のであるが、英国の国内線はどうしたわけか、往復のほうが圧倒的に安い。だから今回のアバディーンへのフライトも往復チケットを買って往路のみ使う、という変則的なことになってしまったのである。つまり復路のチケットは使わずじまいなのだが、この方が安いのだから不思議である。英国の料金体系というのはどうにもよくわからない。


Aberdeen
アバディーンには1時間弱で到着した。現地時間午後9時半ごろだったが、まだ日は完全に暮れてはおらず、高緯度地域にやってきたことを実感する。

バゲージダウンの際にカルーセルがいかれてしまい、30分待たされたが、無事にスーツケースを受け取ることができた。ヒースロー空港のバゲージ・ハンドリングは悪名高いので、乗継を心配していたのだ。

タクシーで、本日の宿、アバディーン郊外のアードー・ハウス・ホテルへ向かう。
よくしゃべる運転手だった。生粋のアバディーンっ子だと言っていたが、そんなに訛の強さは感じない。彼に言わせると、グラスゴーあたりのラフな訛に比べれば、アバディーン訛なんて上品なものだとのこと。1年ぶりのUK訪問だと話していたら、「UKの道路で気をつけるべきはラウンドアバウトだ!」と、改めてラウンドアバウトの通り方のレクチャーをうける。「とにかく右側を見てろ。くるまがいなければ、行け!それだけだよ。」とのことだった。


Ardoe House
くたびれ果てて10時過ぎにアードー・ハウス・ホテルにチェックイン。
門構えからして立派なカントリーホテルだった。遅れる旨をあらかじめE-MAILで連絡してあったので、部屋はちゃんと確保されていた。それどころか、レセプションのおねえさんが、「早く予約をもらっていたので、Suites Roomを用意しておきました!」と言う。ポーターのおにいさんも、「良い部屋ですよ!」という。入ってみて驚いた。フォー・ポスター・ベッドがでんと鎮座ましましている部屋だった。2ヶ月前に予約したのだが、スケジュールを早めに決めておいてよかった。


四柱ベッドです。アメリカ人が好むそうです。背が高くて足が届きません。^^;また、シャワーから熱湯が盛大に噴出するのでうれしかったです。

しかし、その素敵な部屋のインテリアを鑑賞する間もなく、シャワーを浴びた後、ひたすら爆睡する。UKと日本の時差を考えると、この一日は32時間あったわけで、道理でくたびれ果ててしまったわけである。


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