Dentdale
デントデールも、ヨークシャーデールズ国立公園に属しながら、カンブリア州に属するという二面性を持ったデールです。

ヨークシャーとはだいぶ違う特性を持つデールで、たとえば土地の境界線を引くのにヨークシャーではドライストーン・ウォールを多用するのに対して、デントデールでは生垣を使うことも多いように感じました。
また、家の壁はヨークシャーではほとんど石積みのままであるのに対し、デントではホワイトウォッシュに塗っている場合も増えてきます。また、荒涼とした風景だけではなく緑の多い潤いのある風景が増えてくるのも、相違点でしょう。

デントは古来より、ニット製品で有名で、かつてはそれこそ老若男女、誰もが編み物をしていたのだそうです。その編む速度も驚異的なものだったらしく、湖水詩人の一人、ロバート・サウジーをして「恐るべきデントの編方たち」と言わしめたぐらいのものがあったようです。そんな話を聞くと、デントに行ったらセーター(英国ではジャンパーと言います)を探してみたくなるのですが、私が訪問したのは早朝だったので、お店は一つも開いておりませんでした。

また、デントデールの東側をセトル・カーライル鉄道が通過し、ビクトリア朝に建設された陸橋、Dent Head Viaduct、Arten Gill Viaductの迫力のある姿をみることができます。

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