Steam Boat Museum, Bowness-on-Windermere, Cumbria



Steam Boat Museum

ボウネスから、A592をアンブルサイド側に少し走ると、蒸気船博物館があります。

これはその外側なのですが、蒸気船博物館と言いながら外壁に描かれているのは、まごうことなき「小帆船」です。しかもご丁寧にSwallows and Amazonsとも書かれているのがご愛嬌です。

いくらなんでも、というわけで、駐車場には大きなスクリューがオブジェのように置いてありました。



The "Amazon"

蒸気船博物館の中に入ると、古きよき時代の様々な船舶の展示にうっとりしてしまいます。

中でも、お目当ては、アーサー・ランサムの著作、「「ツバメ号とアマゾン号」に登場し、ブラケット姉妹が操船していたアマゾン号のレプリカです。

白く輝くハルが美しく、アマゾン海賊たちの赤い帽子によく映えたに違いありません。



The "Cockie-Bon-Dhu" a. k. a The "Scarab"

茶色のセールなので一瞬「ツバメ号かな?」と思ってしまいますが、センターボードがあるので違います。

これはコッキー・ボン・デュというランサム自身が所有していたディンギーを修復・展示したものです。ほとんど廃船同様に打ち捨てられていたものを修復するのは大変な作業だったようで、左端に写っている説明にその顛末が記述されていました。また、このけったいな名前は、ランサムお気に入りの疑似餌の名前からとったとか。

なお、この船は、カラム姉弟の乗船、スカラブ号のモデルになった船です。



Centre Board

これがスカラブ号だという証拠、センターボードです。



The Esperance

ランサム・サーガに登場するフリント船長の乗船、通称「屋形船」のモデルになった船が、このエスペランサ号です。




Inside of the Esperance

上記のエスペランサ号のキャビンの中です。オウムのポリーがいました。作り物なので、さすがに「きれいなポリー」とは言ってくれませんでしたが。



The Typewriter

フリント船長の使ったタイプライターとのことです。うーん、芸が細かい。



The Trunk

こちらも凝っている逸品、エスペランサ号に忍び込んだ泥棒が盗み出したトランクだそうです。



Brass Gun at the bow

船首には、ご丁寧にも、大砲がちゃんと乗っていました。



Steam boats in the museum

エスペランサ号以外にも、美しい木造蒸気船がたくさんコレクションされていました。ランサムが好きで、船が好きな人には、ぜひ訪問してもらいたい場所です。