Wilmslow, Cheshire



St Bartholomew Church

ウィルムスロウはマンチェスター空港の南東に位置する町で、マンチェスターの衛星都市のひとつです。

そこのパリッシュチャーチのひとつがこのセント・バーソロミュー教会です。
Lychgateの形がすてきです。



East Window by Morris & Co., 1920, by J. H. Dearle

この教会にモリス商会の晩期製作のグラスが多数あります。

モリスとバーン=ジョーンズの亡き後、モリス商会のチーフデザイナーとなったダールがすべてをデザインしました。

それまでのモリス商会の作品に比べ、暗いです。硬いです。

ダールは、壁紙などのパターン・デザインでは、師匠のモリスに迫るほどの素晴らしい能力があったと思いますが、残念ながら、ステンド・グラスの才能は限られていたようです。



2nd Window by J. H. Dealre

これもダールです。

ただでさえ暗いダールの作品ですが、第1次大戦という、英国にとっては悲惨な結果に終わった戦争の後だけに、一段と暗さのただよう画面になっているような気がします。



Dearle's Window Detail

上記の窓の拡大です。バーン・ジョーンズの華麗な動きに比べて、明らかに動きがぎごちないです。




3rd Window by Dearle

これもダールです。

自分のデザインが下手なので、天才だったバーン・ジョーンズのデザインを使うのは良いのですが、それを部品としてばらばらにして、つぎはぎにして使うという、ほとんどフランケンシュタインみたいな作品になってしまっています。

バーン・ジョーンズが生きていたら、こんなに脈絡なく組み合わされてしまって、怒るんじゃないでしょうか。



Other Window



Other Window



Other Window