Southwick, West Sussex (June 5th, 2008)



St. Michael & All Angels Church

サウスウィックは、ブライトンの西、ホーヴを超えたところにある、ブライトンの周辺住宅街のひとつです。
これはそこのパリッシュ・チャーチ、セント・マイケル・アンド・オール・エンジェル教会です。



Crown of Life & faithful unto death - by Louis Davis, 1897

この教会を訪問した理由は、このウィンドウにあります。
「最後のラファエル前派」と言われた画家、ルイス・デイヴィス(1860-1941)の1897年の作品です。

デイヴィスは、水彩画による挿絵のデザイナーとしてそのアーティストとしての仕事をスタートさせ、1885年頃までには、The English Illustrated Magazineを初めとして、多くの雑誌に挿絵を描いたようです。

その後、彼はアーツ・アンド・クラフツ様式のステンド・グラス・デザイナー、Christopher Whall (1849-1924)の最初期の弟子となりました。彼の師匠を通じてデイヴィスは、バーン・ジョーンズやウィリアム・モリス、ダンテ・ガブリエル・ロセッティたちと交流し、その影響を強く受けました。

1897年に作成されたこの作品を見ると、師匠のホールの影響が一番強いですが、ホールよりもっと官能的なデザイナーであることがわかります。特に女性の描き方はなまめかしくて、彼独特の個性を感じます。



Louis Davis's Window - Left

上記の3連ウィンドウの左側です。



Louis Davis's Window - Centre

上記の3連ウィンドウの中央です。



Louis Davis's Window - Right

上記の3連ウィンドウの右側です。



East Window "Crucifixion" - by Mayer, 1888

この教会の東窓です。デイヴィスの窓に比べると凡庸ですが、それなりに美しかったです。



Presentation - by Ken Adams, Cox & Barnard, 1950

こちらは新しいウィンドウで、ケン・アダムズによるデザインです。1950年という製作年を考えると、とてもコンサバなデザインでした。



St. Wilfrid - by Charles Eamer Kempe, 1896

こちらはケンプのデザイン。いろんな教会でケンプの窓は見ます。あまり好きではないですが、人気があったんですねー。