Shaftesbury, Dorset (June 8th, 2008)



Gold Hill

ウィルトシャーを東西に貫くA30を西に走っていくと、ドーセットに入ります。シャフツベリーはドーセットに入ってすぐの町で、ご覧のように高台の眺めの良い場所にあります。

これはシャフツベリーのゴールド・ヒルからの眺めです。シャフツベリーのみならずドーセットや南イングランドの代表的な風景として、多くの本や雑誌の表紙を飾った風景です。




Shaftesbury Abbey Museum & Garden

シャフツベリー大修道院の廃墟と、そこを利用して作られたガーデンです。
この大修道院は、西暦888年にアルフレッド大王によってその基礎を築かれ、およそ700年の間、繁栄する町のシンボルとなっていました。ところがヘンリー8世の修道院解散令によって、1539年にその歴史は突然に閉じられてしまいました。
美しかった大修道院はすぐに廃墟となってしまい、そこで使用された石は、シャフツベリーの町の建物を建築するときに使われたそうです。上記のゴールド・ヒルの坂道や家も、この大修道院の石を部分的に使っているのだそうです。

廃墟としてはあまりに壊れすぎており、North Yorkshireにある Rievaulx AbbeyやWhitby Abbeyの廃墟に比べると、少々味わいにかけますが、ガーデンは自然なイングリッシュ・ガーデンで美しかったです。



Audio Guid

この大修道院の廃墟を見学する際に、レセプションで貸してくれる音声ガイドです。左の地図にそれぞれのポイントの番号が記されており、その番号を入力すると、音声ガイドがその解説をしてくれる、という優れものです。





King Alfred

この大修道院を建設したアルフレッド大王とおぼしき彫刻でした。



Flowers

廃墟に咲く花は、普通のガーデンに咲く花より美しく感じます。「つわものどもの夢の後」的なわび、さびを感じるからでしょうか。





Saxon Carving

サクソン時代に作られた石像のレプリカだそうです。古拙の趣が味わい深いです。




King Edward The Martyr

エドワード殉教王のステンドグラスです。978年に暗殺された悲劇の幼王ですが、善きクリスチャンだったとされ、数々の奇跡が記録されているようです。





Sun Dial

ガーデンにあった日時計です。これも廃墟にあると、味わいがより深いような気がします。