Salisbury, Wiltshire (June 7th, 2008)



Salisbury Cathedral

大平原で世界遺産のストーンヘンジを見た後、ウィルトシャーの州都、ソールズベリーに向かいました。州都といっても人口はわずかに45,000人、私の住む愛知県三好町の人口より少ないのです。

ソールズベリーの歴史は古く、鉄器時代にはすでに大きな集落が出来ていたとのことです。

これは13世紀にわずか38年という短期間で建てられた、ソールズベリーのシンボル、大聖堂の西側です。





Salisbury Cathedral

ソールズベリー大聖堂は、初期イングランド建築の傑作とされています。大聖堂完成後に建てられた尖塔(写真右側)は高さ123メートルで、英国で一番高い尖塔となっています。

大聖堂の図書館にはマグナ・カルタの現存する写本が4つ最良の状態で保管されているらしいですが、残念ながら見ることは出来ませんでした。




Ceiling

中世の大聖堂ですから、とにかくここも天井が高いです。カンタベリーやウィンチェスターに比べると、歴史が古い分、ロマネスクな印象を受けます。





Powell's Window - Designed by Henry Holiday

ソールズベリー大聖堂には、パウエル社に在籍していた頃のヘンリー・ホリデイの傑作ウィンドウがたくさんあります。
これはその一枚で、色使いといい画面構成といい、ホリデイらしい素晴らしい窓でした。



Henry Holiday's Window

ホリデイらしい、意志の強そうな表情の女性像です。この大聖堂には、ホリデイ・ファンならため息が出そうなほど、たくさんホリデイのウィンドウがありました。



Window by Edward Burne-Jonse, Morris & Co.

こちらはヘンリー・ホリデイに影響を与えた、エドワード・バーン・ジョーンズのデザインのウィンドウです。エンジェルの周りの草模様はウィリアム・モリスです。
とても見づらい場所にあるウィンドウで、撮影に苦労しました。



Edward Woore's Window

こちらはエドワード・ウーアによるウィンドウです。
ウーアは、ホリデイやバーン・ジョーンズよりも年下のデザイナーで、クリストファー・ホールの元でアーツ・アンド・クラフツ・スタイルのステンド・グラス・ウィンドウ作りの修行をした人です。
この人のウィンドウも、一目でわかる強い個性を持っています。





Edward Woore's Window

こちらもウーアのデザインです。




Geffrey Webb's Window?

女性の表情、使用されている文字の書体から判断すると、これはおそらくジェオフリー・ウェッブによるデザインだと思います。
弟のクリストファー・ウェッブがケンプよりのデザインなのに対して、兄はモリスやバーン・ジョーンズの伝統基づくアーツ・アンド・クラフツ・スタイルのデザイナーです。



High Street

ソールズベリーのハイストリートから大聖堂に向かって歩いているときの撮影です。大聖堂の尖塔が見えます。お土産屋さんが軒を並べていました。




Cranebridge Road

大聖堂に一番近いであろう駐車場から大聖堂に向かってクレーンブリッジ・ロードを歩いているときの写真です。
このモグラの看板に釣られて、お店の中に入ってしまいました。





Mister Mole's Bead Empire

このお店、「モグラ氏のビーズ帝国」という名前がついていましたが、中は確かにたくさんのビーズがあり、熱心にビーズを選ぶお客さんでよくはやっていました。





River Avon beneath Cranebridge Road

ソールズベリーの市内を南北に貫通して流れるエイヴォン川と、その上に掛かるクレーンブリッジです。この川辺はなかなか良い休憩場所で、我々もここでお茶タイムにしました。





Garden of Mompesson House

ナショナル・トラストのプロパティ、モンペッソン・ハウスのガーデンです。大聖堂のすぐ隣にあります。
ジェーン・オースティンの「分別と多感」が1995年に再映画化された際のロケ地だそうです。





Flowers in Mompesson House Garden

上記のガーデンに咲く花です。




Rokeby Bed & Breakfast

ソールズベリーで泊まった宿、ロカビィです。
本来、WebstersというB&Bを予約してあったのですが、そこに行ってみたら、「部屋の配管トラブルで泊まれなくなった。代わりにアップグレードして素敵なビクトリアン・ハウスを予約しておいたから、そっちに行ってください。」と言われてしまいました。
ウェブスターズからはちょうどマーケット広場をはさんで反対側になります。車で5分ほどで到着しました。

これがそこで予約してくれたB&Bです。フレンドリーなオーナーで、とてもよく流行っているB&Bでした。ETCのシルバー・アワードも獲得しています。
また建ったのは1901年だそうですからビクトリアンではなく、次の時代のエドワーディアンだそうです。



The Market Inn

ソールズベリーのマーケット広場に面したパブ、ザ・マーケット・インです。
この日の夕食はここで食べました。コテッジ・パイです。炒めたひき肉の上にマッシュド・ポテトをかぶせてオーブンで焼いたものです。英国のパブは、最近はイタリアンなどを出すところもありますが、なるべく英国の伝統食を注文したほうがはずれが少ないです。ここのコテッジ・パイもなかなかいける味でした。





St Edmunds

夕食後、歩いて宿に帰る途中に通った教会のガーデンです。




Morning Flowers

宿のガーデンからコンサーバトリー方面を見たところです。




Rokeby - Garden Side

ガーデンから見たロカビーB&Bです。左側のコンサーバトリーが朝食部屋になっています。




In the conservatory

朝食のときにテーブルに置いてあった花です。変わった種類の菊でした。