Rottingdean, East Sussex (June 5th, 2008)
シーフォードから朝日に輝く海岸線を見ながらA259を西へ走っていくと、ロッティングディーンの村に到着します。 ハイ・ストリートから村の大きなグリーンの一方通行を時計回りに回っていくと、このセント・マーガレット教会に到着します。 |
教会のポーチの入り口に咲く、見事に赤いバラです。 |
この教会の東窓です。エドワード・バーン・ジョーンズによるデザイン、モリス商会の製作になる大天使、Gabriel、Michael、Raphaelです。 このロッティングディーンの村には、このウィンドウのデザイナー、バーン・ジョーンズが長く住んでいました。 村の名士として、彼はこの教会の多くのウィンドウのデザインを担当したのです。 |
上記のガブリエルのウィンドウの下の部分です。大天使ガブリエルの大事な仕事といえば、聖処女マリアに受胎告知をすることでした。その告知をしている光景だと思います。 |
これは、東窓の右側に描かれた大天使ラファエルの下の部分です。図柄は「トビト記」に書かれた下記の逸話と思われます。 「ラファエルは人間の姿で現れ、アナニアスの子アザレアとしてトビトの息子トビアスの旅に同伴する。ラファエルは道中トビアスを守り、目が見えなかった父トビトを癒した後で、自分がラファエルであることをつげる。『トビト書』の12章で自らについて、ラファエルは自分がトビトの目を癒し、義理の娘サラを悪魔アスモダイから救うためにつかわされたと語る。」 なーるほど。Wikipediaからのコピー&ペーストです。^^; |
いわゆるBVM(Blessed Virgin Mary)、聖処女マリア様です。お決まりの白ユリがありませんが、頭にしっかり書いてありました。^^; |
バーン・ジョーンズの窓に比べると、100年以上新しい窓です。シンボリックな素敵なウィンドウでした。 |
セント・マーガレット教会から見た、ロッティングディーンのシンボルのひとつ、黒い風車です。 この風車は村の西端のゴルフコースの上に建っており、村のちょっと小高いところならどこでも見ることが出来ます。 |
グリーンの上の教会を望む場所には、この戦没者記念碑が建っています。第1次大戦、第2次大戦で亡くなった村の人々のメモリアルです。 |
バーン・ジョーンズの家です。1880年に、バーン・ジョーンズは、この写真の左端の家、Prospect Houseを別荘として購入しました。 i またその隣にあるAubrey Cottage、North End Houseもバーン・ジョーンズのものになりました。 |
プロスペクト・コテッジの玄関横には、「ここにバーン・ジョーンズが1880年から1898年まで住んでいた」と記されています。 つまり、亡くなるまでの18年間、この村で暮らしていた、ということになります。 |
ロッティングディーンには、文学者のラドヤード・キプリングが1897年から1902年の5年間生活していた家もあり、それがこのザ・エルムズです。 キプリングはエドワード・バーン・ジョーンズ夫人、ジョージアーナの甥だったので、その縁でここに住居を構えたのでしょう。 さて、ジョージアーナの姉妹はすごいです。^^; キプリングの母上は、ジョージアーナのお姉さん、アリスです。さらに妹のアグネスは画家のエドワード・ポインターと結婚し、ルイーザは、後の英国首相、スタンリー・ボールドウィンの母親になりました。マクドナルド家のこの姉妹、そろいもそろってよくよくこれだけ有名人と縁があるものです。 |
キプリングがこの村に住んでいた縁で、村のグリーンの上にはキプリング・ガーデンと名づけられた庭園があります。これがその入り口で、入場料は無料です。 |
上記のキプリング・ガーデンに咲くバラです。 このガーデン、あまり有名ではないかもしれないですが、すごい量のバラが咲いており、その臭いでむせかえるようでした。 |
これもキプリング・ガーデンに咲いていたマロウの花です。ゼニアオイですね。 |
キプリング・ガーデンからもロッティングディーンの黒い風車を見ることが出来ます。 |
村のグリーンの南東には、ザ・グランジと呼ばれる村立の博物館・アートギャラリーがあります。 |
当然村の名士であるバーン・ジョーンズの特別室もあり、彼の絵画などのレプリカが飾られていました。これはその部屋の一部です。 |