Pangbourne, Berkshire (June 12th, 2008)



Village Sign

パングボーンはバークシャーのテームズ川沿いに位置する村です。レディングの北西にあたり、レディングやロンドンに通勤する人も多い郊外のベッドタウンという感じの村です。


The Swan

パングボーンの名物パブ、スワンです。高級車がどんどんやってくるお店でした。






River Thames

上記のスワンの駐車場から眺めるテームズ川です。
この風景は、ケネス・グレアムの『たのしい川べ―ヒキガエルの冒険―』(The Wind in the Willows)の舞台です。グレアムが発表した20世紀初頭に比べればだいぶ都会になったとは言うものの、まだのどかな風景が広がっていました。




Nothing But Bentley

パングボーンに住む人たちのプロフィールを伺わせるように、高級車ベントリーのディーラーがありました。



St James Church

パングボーンの教区教会、セント・ジェームズ教会です。



East Window - by Karl Parsons, 1920

この教会の東窓は、アーツ・アンド・クラフツ・スタイルのデザイナー、カール・パーソンズによる素晴らしいものでした。

Karl Parsons (1884-1934)は、15歳の時にクリストファー・ホールに弟子入りし、アーツ・アンド・クラフツ・ムーヴメントに強い影響を受けました。

この作品は師匠のホールの影響を消化しながら、彼独自の個性を発揮し始めた作品です。彼が36歳の時の作品で、もっとも油が乗っていたときだと思います。





East Window - Detail

東窓の中央部分です。



East Window - Detail


上記の左側の拡大です。実に丁寧な描きこみです。パープル系のグラデーションは師匠のクリストファー・ホールっぽいですが、あそこまで妖しい色にはなっていません。




East Window - Detail

中央部の窓飾りの部分です。




East Window - Detail


左側の騎士です。イングランドの国旗ですから、セント・ジョージでしょうか。イケメンです。^^




East Window - Detail

右側の騎士です。こわもてですから、セント・マイケルでしょうか。



East Window - Detail


トレーサリーの部分です。




James the Less; Cecilia - by Francis Skeat, 1955

これはフランシス・スキートのデザインです。スキートは1909年に生まれ、400以上の教会のウィンドウをデザインしました。クリストファー・ウェッブに師事した、とのことですが、あまりその影響は感じられません。むしろアーツ・アンド・クラフツ系かもしれません。