Leatherhead, Surrey (May 31st, 2008)
2008年英国旅行の初日に宿泊したWeybridgeを後にして向かったのは、同じサリー州でもM25を少し南下したところにあるLeatherheadです。 このレザーヘッドに向かったわけは、ここにあるローマン・カトリック教会、アワ・レディ&セント・ピーター教会を訪れるためでした。この教会、静かな住宅街の中にありました。 |
この教会を訪問した理由は、ポール・ウッドラフによるステンド・グラス・ウィンドウがたくさんあるからです。 ウッドラフは、アーツ・アンド・クラフツスタイルのステンドグラスデザイナー、クリストファー・ホール(Christopher Whall)の弟子で、イラストレーターとしても活躍しました。 師匠のホールに比べると、少々俗っぽいというか、イラストっぽいタッチなのは、そのせいでしょうか。 |
上記の東窓の拡大図です。 師匠のクリストファー・ホールや、その弟子仲間のルイス・デイヴィスやカール・パーソンズに比べて、ウッドラフの描く幼子イエス・キリストは、妙に大人っぽくてかわゆくないです。^^ |
これもウッドラフのデザインによるウィンドウです。イラストレーターらしい優しい色合いです。 |
こちらもウッドラフのウィンドウです。 |
さらにもう一枚のウッドラフのウィンドウの拡大したところ。 この植物の描きっぷりをみるにつけ、イラストタッチとは言うものの、ウッドラフもまぎれもなくアーツ・アンド・クラフツ・スタイルのデザイナー、と言えそうな感じがしました。 |
教会の西窓です。これがこの教会で一番有名なウッドラフのデザインではないでしょうか。 1992年のロイヤル・メールのクリスマス切手のデザインに採用されたからです。 雪の降る夜のキリストの誕生ですから、まさしくクリスマスにはぴったりの図柄です。 |
こちらはずっと新しいウィンドウです。 ミレニアムの年、2000年に製作された、キャロライン・ベニヨンによるL. & V. Richmon夫妻のメモリアル・ウィンドウです。 キャロラインの父親は、有名なステンド・グラス・デザイナー、Carl Edwardsです。作風は父上とはだいぶ異なるものの、現代風アーツ・アンド・クラフツ・スタイルで、とても美しいウィンドウでした。 |
こちらもキャロライン・ベニヨンによるウィンドウです。 |
聖処女マリア様です。 この教会はローマン・カトリックの教会ですから、マリア像がいたるところにありました。 英国国教会の教会は、一応プロテスタントに属するので、マリア信仰はあまり目立ちませんが、カトリック教会ではとても目立ちます。 |