Kilburn, Yorkshire



White Horse in Kilburn

ノース・ヨーク・ムーアズの南西に位置するハンブルトン・ヒルズにあるキルバーンの村の名物は「大きな動物と小さな動物」です。
まず「大きな動物」は、こちらのホワイトホース。村の崖に大きなホワイトホースが描いてあります。

19世紀に彫刻されたこのホワイト・ホースは、馬の形が稚拙で、ユーモラスです。2003年の訪問の際には、物好きにもこのホワイトホースまで登ってきました。目と耳の場所には草が生えていました。





White Horse seen from Car Parking

直下にある駐車場から見た、ホワイトホースです。停まっている車はまばらだったのですが、一応観光地ということで、アイスクリーム屋さんのバンが出ていました。




Please Avoid Walking

ウィルトシャーにたくさんあるホワイトホースは、チョーク層になっているところを掘り下げてあるらしいのですが、キルバーンの場合は、チョークを撒いてあるだけです。

そのため、ホワイト・ホースの絵の上を歩かれると、ダメージを受けてしまうので、「歩かないでください」とのウォーニングが出ていました。



Vale of York

ホワイト・ホースの丘の上から見た、ヨーク平原です。



The Mouseman Visitor Centre

さて、キルバーンの名物、「小さな動物」の方はこちら、マウスマン・ビジター・センターです。
このビジター・センターは、キルバーンの村で生まれて育った家具職人、Robert "The Mouseman" Thompsonを記念して作られたものです。

ヘリオット先生の著書、James Herriot's Yorkshireのキルバーンの村の紹介の項を見ると、この村出身の有名な家具製作者、ロバート・トンプソンの話が出てきます。

彼の犬がヘリオット先生の患者だったそうなのですが、彼はオークの家具を作る天才でした。若いころは「as poor as a church mouse - 教会のねずみのように貧しかった」ところからThe Mousemanというあだ名がついたのだそうです。




Making of Oak Furniture

このビジターセンターの隣の工房では、ロバート・トンプソンの子孫たちが、最初から最後までの工程を一人で担当するという、昔ながらの制作方法でオークの家具を作り続けていました。



Furnitures

また、工房で作られた家具は、ショップで販売されています。時間のかかる丁寧な作り方をしている家具ですから、値段はそれなりに高価ですが、素晴らしい家具でした。私もお土産として、小さなアシュ・トレイを買ってきました。



The Mouseman's Trade Mark

マウスマン・トンプソンの作る家具には、署名代わりに、彼のニックネームである「ねずみの彫刻」が入っています。私の買ったアシュ・トレイにも、かわいらしいねずみが掘り込んでありました。