Hermitage, Berkshire (June 12th, 2008)
2008年6月の英国旅行の最終日、ロワー・グリーンのスワン・インをチェックアウトした後、北東のハーミテージに向かいました。 ハーミテージはウェスト・バークシャーの静かな住宅街で、これはその村の教区教会、ホリー・トリニティ教会のリチゲートです。 |
教会の中庭にあったケルティック・クロスです。なお、この教会はベルタワーがありませんでした。 |
ハーミテージにやってきた理由は、この東窓にあります。 これは、アーツ・アンド・クラフツ・スタイルのデザイナー、A J Daviesによるステンド・グラス・ウィンドウです。 デイヴィースは、Bromsgrove Guildの一員で、数多くのステンドグラスを製作したようです。 The Bromsgrove Guildは、ウースターシャー・ブロムズグローヴの手工芸職人によって、19世紀末に作られたArts & Crafts運動グループのひとつです。このギルドは、他のアーツ・アンド・クラフツの会社、たとえばウィリアム・モリスによるモリス商会などに比べてはるかに長命で、1960年代まで存続していたそうです。 デイヴィースは、バーミンガムのBirmingham School of Artに入学し、Henry PayneのStained Glass Studioで学びました。この学校は、バーミンガム出身のエドワード・バーン・ジョーンズの強い影響のもとにありました。 また、師匠に当たるヘンリー・ペインはしばらくの間、アーツ・アンド・クラフツ・スタイルのステンド・グラス・デザイナーの巨匠、Christopher Whallのもとで学んだ人です。デイヴィースの同僚には、同じくアーツ・アンド・クラフツ・スタイルでステンド・グラス・デザインを行った、Florence Cammや、Margaret Ropeがいるそうです。 |
東窓の中央部です。Nativity、キリストの誕生を描いています。 師匠の師匠、クリストファー・ホールを髣髴とさせる色使いです。 |
上記のNativityの上の図柄です。これも師匠のヘンリー・ペインよりもその師匠であるホールの影響を感じます。 |
Nativityの下の図柄です。キリストは羊小屋で誕生したわけですから、当然、羊がいます。^^ デイヴィーズは、花を描かせると非常に味のあるデザイナーで、この下の部分も彼らしい素晴らしいできばえです。 |
左側のエンジェルです。羽の描き方はホール、着衣の描き方はモリスに雰囲気が似ています。 |
こちらの植物の描き方も美しかったです。 |
こちらは右側のウィンドウの下部分です。1930年11月17日に亡くなったSophia Wilikinsonさんのメモリアル・ウィンドウであることがわかります。 |
この教会にあった他のウィンドウです。ゴシックな図柄で美しいものでした。 |
こちらもゴシックです。幾何学的なゴシック、大好きです。^^ |