Eyam, Derbyshire
EYAMと綴りますが、発音は「イーム」です。 チャッツワースの近くの村、Edensorも、発音はエンザーとのこと、このあたりの発音は、なかなかにひねくれているようです。 今はのどかな村ですが、中世には、ペストの蔓延で、壊滅的な被害を受けたことで有名な村です。 この看板の中に、"EYAM is infectious!"と書いてあるのを見て、思わず笑ってしまいました。「Eyamの魅力は感染力が強いので、一度来るとまた来たくなる」、ということなんでしょうが、なんとなくブラックユーモアです。 |
村の駐車場の前には、イーム博物館があります。 Eyamの村は別名「疫病の村(Plague Village)」というらしいです。中世に、インドから流れてきたペストの蔓延で、村の人口が半分以下になってしまったのだそうです。 当時の被害状況はすごかったようで、村中で、家族の半分以上が生き残った世帯はほとんどなく、中には全滅という世帯もあったようです。 また、ペスト発症の兆候、ペストの防ぎ方、治療方法など詳しく解説されていました。英国の博物館のこういう徹底的解説は大好きです。 |
イームのビレッジ・ショップです。 小さな村にはよくあるパターンで、ここのショップも、郵便局を兼ねていました。 |
この民家の名前は、ラバナム・コテッジと言います。イームの村の中で、もっとも古い部分が残っている住宅で、当然疫病時代を生き延びて家です。こわごわ近寄って見ました、ってあほらしい。^^; |
英国の田舎でよく見かける、ロイヤル・メールのヴァンです。 日本のかつての郵便局の軽ワゴンやバイクもそうですが、緑の多い田舎には、この赤い色がよく映えます。 ロイヤル・メールも民営化されたら、このワゴンもあまり僻地では見かけなくなるのでしょうか。 |