East Woodhay, Hampshire (June 11th, 2008)



St. Martin's Church

イースト・ウッドヘイはハンプシャーの最北部、バークシャーとのボーダーに位置する農村です。
これは村の教会、セント・マーチン教会です。



East Window - by Louis Davis, 1919

この農村の教会にやってきたのは、この教会の東窓を見るためでした。
美術評論家のニコラス・ペヴスナーに「最後のラファエル前派」と言わしめたルイス・デイヴィスの大傑作です。

渋い全体の色使いは、師匠のクリストファー・ホールよりも、アーツ・アンド・クラフツスタイルの創始者、ウィリアム・モリスの色彩計画に近い感じでした。




Louis Davis's Window - Detail

東窓の中央は聖母マリアと幼子キリストです。
アーツ・アンド・クラフツ・スタイルのデザイナーの中でも、ルイス・デイヴィスの作風はとても甘くて大好きです。^^



Louis Davis's Window - Detail

このあたりは師匠のホールの影響というより、バーン・ジョーンズの影響を感じます。



Louis Davis's Window - Detail

デイヴィスのエンジェルは、とてもフェミニンな魅力にあふれています。



Louis Davis's Window - Detail

星を集めるエンジェル、これも甘くてとてもよいです。^^





Louis Davis's Window - Detail

トレーサリーの部分ですが、ここは師匠のクリストファー・ホールの影響を感じます。



Louis Davis's Window - Detail

これもトレーサリー、やはりホールの影響が大きいようです。



Louis Davis's Window - Detail

一番下の部分です。とにかくエンジェルがかわゆい。^^



Louis Davis's Window - Detail

こちらのエンジェルもすんごくかわゆい。^^





Louis Davis's Window - Detail

下段中央のエンジェルです。甘くてよいなあ。(こればっかです。^^;)





Louis Davis's Window - Detail

セント・クリストファーです。描き方がモダンです。



St. Martin - by Daniells & Fricker, 1921

この教会の守護聖人、セント・マーチンです。1921年の新しいウィンドウですが、デイヴィスのデザインに比べると古臭いです。



Charity; Faith; Hope - by James Powell & Sons, 1910

ビクトリアン・ゴシックの大御所、パウエル社のデザインです。かつてパウエル社にいたヘンリー・ホリデイの影響を感じるデザインでした。



St. George - by Hugh Easton, 1949

イングランドの守護聖人、セント・ジョージです。ヒュー・イーストンの1949年のデザインですが、これも古めかしい・・・。



Cemetery

教会の墓地です。墓石にケルティック・クロスを選ぶ方は結構多いようです。