Chiddingstone Hoath, Kent (June 2nd, 2008)



Hoath House

チディングストーン・ホースは、イーデンブリッジから東に山の中に入ったところにある小さな集落です。

そんな田舎に何をしに行ったか、というと泊まりに行ったのですね。
この家はHoath HouseというBed & Breakfastですが、屋敷全体がチューダー朝のファームハウスという素晴らしい建物でした。

また、ガーデンも非常に広く、綺麗に手入れされていました。今回宿泊した中でも一押しの宿のひとつです。



Waiting at the entrance

前日に「午後6時ぐらいの到着になると思います。」と電話を入れておいたのですが、到着したのは午後5時15分ぐらい。ドアをどんどん叩いても誰も出てきません。こちらの到着までどこかに外出しているのかもしれません。雨も降るし、しばらく車の中で待つことにしました。

あ、ちなみにこの子が今回のドライブ旅行のお供となった、ヴォグゾール・アストラ・ディーゼルです。ディーゼル音が玉に瑕ですが、よく走り燃費の良い子でした。^^



A Bell at the entrance

暇なので写真を撮っていて気が付きました。玄関横のアヒルのブリキ箱の中にベルがあるではありませんか!(取っ手が見えています。^^)
「そーか、これを鳴らすと良いのか!」とばかりにガランガランと鳴らしました。

しばらくすると、ここの奥様、Jane Streatfeildさんが緑のウェイリーを履いてやってきました。「ごめんなさいねー。もう少し後の到着だと思ったから、お庭に出て花の世話をしていたのよ・・・」とのことでした。後で庭に出て理解しましたが、とにかく庭が広い!ドアのノックぐらいでは聞こえるような距離ではないのです。^^だからこのベルが置いてあるわけですね。




Yellow Roses

玄関横には、この見事な黄色いバラがレンガの壁を覆いつくしていました。ちょうどまっさかり、という感じでした。



Timber Frame

ホース・ハウスの一番古い部分は、チューダー朝よりももっと前なんだそうで、チョーサーが生きていた時代までさかのぼるそうです。中世の家か・・・。いままでエリザベス1世の時代の家には泊まったことがありますが、さすがに中世はありません。私が泊まった中で一番古いでしょうね、きっと。


Garden Side

これがホース・ハウスのガーデン側です。我々が泊まった部屋は、この上にあり、ガーデンの眺めを独占できる部屋でした。



Rhododendrons

ガーデンの見事な石楠花です。こんなのがそこら中にいっぱい咲いているような広大な庭なんです。ジェーンの話によれば、夏の季節の良いときには、ここで出席者100名以上にもなるウェディングをやったりするらしいです。



Red Roses

レンガにバラも良く似合いますが、ティンバー・フレームにバラも良く似合います。とてもブリティッシュな眺めです。



Flowers at the entrance

玄関をはいってすぐのところにあったフラワー・アレンジです。花の世話はすべてジェーンの仕事だそうです。



Dining Room for Guests

1階にある玄関から階段で上がったところにある、ゲスト用のダイニング・ルームです。

この日はイーデンブリッジのコープでサンドイッチやポークパイを仕込んできましたので、お皿とフォーク・ナイフを借りて、ここで夕食にしました。



From inside to garden

上記のダイニング・ルームからガーデンを眺めたところです。ここでも壁をよじ登る赤いバラが綺麗に見えました。



2nd Floor

玄関がグラウンド・フロア、ダイニング・ルームが1stフロアー、そしてそこから階段を上がると2ndフロアー、この家は傾斜地に建っているので、奥に行くにしたがって階段を上がり、しかも右に左に入り組んだ迷路のようなおもしろい構造になっていました。
ジェーンいわく、「かくれんぼをやるにはもってこいの家なのよ!」とのことでした。



Playing Corner

昔、子供たちが遊んだ木馬でしょうか。広い家なので、アンティークっぽいものがそこら中に置いてありました。



Piano Floor

たくさんある階段の横には、スペースがあまっているので、ピアノが置いてありました。しかし、どこにもちゃんと花が飾ってある・・・。ジェーンの仕事は大変のようです。^^



Antique Chinaware

家のいたるところにアンティークが飾られていました。



3rd Floor

ようやく我々のベッドルームがある3階にやってきました。3階といっても、英国式の3階ですから、日本式で言えば4階です。傾斜地に建っている家に住むと、運動がいっぱいできそうです。^^;



Our Bed Room

我々のベッドルームです。これは窓際、向こうが広大なガーデンです。この部屋、広い部屋でした。



Another Room

この日の宿泊は我々だけだったので、部屋は選び放題でした。
これはお隣にあった部屋。上の部屋のほうが広くてくつろげるのでパスしましたが、こうしてみると、ここだってなかなか良い部屋でした。



Leaflets for Sight Seeing

これはゲスト用のダイニングの窓際です。B&Bらしい気配りで、ゲストの便利がいいようにと、近隣の観光地のパンフレットがたくさん置いてあります。



Family Photographs

英国のご家庭では、家族の写真をリビングルームに飾ってあるところがとても多いです。ここの家では、ゲスト用のダイニングルームのキャビネットの前に並べてありました。



Stewed Summer Berries

朝食に出てきた夏のベリーのジャムです。ジェーンが「いま煮たばかりだから熱いわよ!気をつけてね!」と言いながらもってきてくれました。

ホース・ハウスの朝食は美味かつボリュームたっぷりでした。特にソーセージとベーコンが美味。聞けば、近くに住んでいるご主人のいとこがが、すごく良い豚を飼っていて、その豚から作ったソーセージとベーコンは抜群なんだそうです。

このHoath House、お値打ちです。
二人で70GBP、日本円に換算して約15,000円、一人あたま7,500円。日本のビジネスホテル並みの料金で、素晴らしい朝食付の本物のチューダー・ファーム・ハウスに泊まれるのですから。