Chelsfield, Greater London (June 2nd, 2008)



St. Martin of Tours

チェルスフィールドはM25の内側にある村で、風景はまったく田舎なのに、ここはすでにグレーター・ロンドンの一部となっています。

これはチェルスフィールドの村のパリッシュ・チャーチ、セント・マーチン・オヴ・トゥールズ教会です。リチゲートを入ってすぐのところに、木の周りに腰掛けるようなベンチが置いてありました。




Christ Resurrected - Christopher Whall

アーツ・アンド・クラフツ様式のステンド・グラス・デザイナーの中でも、クリストファー・ホールは別格です。バーン・ジョーンズやウィリアム・モリスなどの先輩の業績を消化した上で、彼ならではの鮮やかなステンド・グラスを生み出しました。

このデザインは、彼の定番とも言えるもので、コッツウォルズのAveningの教会でも目にしました。



Christ Resurrected - Detail

上記の右部分の拡大です。グリーン、ピンク、パープルと言った、それまであまり使われなかったカラーを大胆に配色するところがホールの真骨頂です。



St. Martin Scenes - by Veronica Whall, 1925

上記のクリストファー・ホールの実のお嬢さん、ヴェロニカ・ホールによるウィンドウです。お父さんほど大胆なウィンドウではありませんが、よく似たスタイルです。



St. Martin Scenes - by Veronica Whall, 1925

こちらは上記ウィンドウの右半分です。キリストの描き方、エンジェルの描き方などはお父上に非常に近いものがあります。



St. Martin scenes - by Veronica Whall, 1925

上記ヴェロニカ・ホールのウィンドウの上についているトレーサリーです。いなごかバッタですが、宗教的な意味についてはわかりません。


East Window (Detail) - by Moira Forsyth, 1951

この教会の顔とも言うべき東窓は、モイラ・フォーサイスによるモダン・グラスでした。世俗的なエンジェルの描き方に特徴があります。



Holy Family - by R.E. Page, Maile Studios, 1986

こちらも新しいモダンウィンドウです。



Faith - James Powell & Sons, 1909

比較的新しいウィンドウの多いこの教会で、一番古いのがこのパウエル社によるFaithです。
パウエル社にかつて在籍していたHnery Holidayの影響が感じられるデザインです。



A Plough

教会の外に放置されていた鋤です。
こんな農機具がなんで教会にあるのか不思議でした。