Canterbury, Kent (June 3rd, 2008)
カンタベリー大聖堂です。 英国で「天国に一番近い場所」と言われているところです。 |
カンタベリー大聖堂は、英国国教会の総本山です。 7世紀にカンタベリーのアウグスティヌスがイギリスに布教し、修道院として建設されました。 12世紀には、王に反抗した大司教トマス・ベケットが殉教したことから、多くの巡礼者が訪れる聖地にもなりました。 ジェフリー・チョーサーの「 カンタベリー物語」はそのカンタベリー巡礼者の物語として有名です。 現在の建物は1070年-1180年にロマネスク様式 、1379年-1503年にかけてゴシック様式で建設された歴史的建造物です。1988年に世界遺産に登録されました。 |
ゴシックの大聖堂ですから、とにかく天井が高い! |
この大聖堂には、中世からそのまま残っている素晴らしいステンドグラスウィンドウがいくつもあります。 これは南西トランセプトにあるメトセラ、キリストのご先祖様です。 |
こちらも中世のグラス。ビクトリアン・ゴシックが、いかにここからインスピレーションを受けたかが、よくわかります。 |
中世のグラスのブルー、とっても深みのあるブルーで綺麗です。 |
カンタベリー大聖堂の南西トランセプトには、アーツ・アンド・クラフツ・スタイルのデザイナー、クリストファー・ホールの素晴らしいステンド・グラスも入っていました。 中世からの素晴らしいウィンドウのあるカテドラルなので、その時代を象徴する最高のステンドグラス・デザイナーのウィンドウを飾りたい、ということでホールに指名が来たらしいです。 |
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南東トランセプトにあるひときわ目を引くウィンドウが、アーヴィン・ボッサニュイによって作られたウィンドウ、Peaceです。 カンタベリー大聖堂のいくつかのウィンドウが1942年のナチス・ドイツの空襲によってダメージを受けました。そのため、ボッサニュイに新しいウィンドウの作成が依頼されたのです。 Ervin Bossanyi (1891-1975)はハンガリー南部に生まれたステンドグラス・アーティストで、1934年に英国に移住し、ステンド・グラス・デザイナーとして素晴らしい業績を残しました。 クリストファー・ホールのウィンドウ同様、その時代を象徴するステンド・グラス・デザイナーとして、カンタベリー大聖堂があえて依頼したのでしょう。 |
上記のPeaceとついになっているウィンドウ、Salvationです。 |
セント・アンセルム・チャペルにある、ハリー・スタマーズによるモダン・ウィンドウです。 |
上記のウィンドウの下の部分です。 |
大聖堂の前にある広場です。朝から雨のしのつく天気でしたが、夕方近くなって、雨足が強くなりました。でも、地元の若い子達は傘もささずに立ち話をしていました。 |
歴史の古いカンタベリーですが、スターバックス・コーヒーが一等地に進出していて驚きました。 |