Buscot, Oxfordshire



St Mary's Church

バスコットは、コッツウォルズの東南のはずれ、LechladeとFaringdonの間に位置しています。

ウィリアム・モリスのケルムスコット・マナーの南に当たり、そこからの距離も車で10分ぐらいでした。

このセント・メアリー教会は、レチレードからA417を東に走ると、左側にSt. Maryの標識が出てきます。

この教会は、バーン・ジョーンズのパトロンゆかりの教会で、彼の素晴らしい作品をたくさん見ることができます。



West Window

普通は東窓に勝負のかかったグラスを入れている教会が多いのですが、この教会の場合、西窓のグラスも素晴らしかったです。

このバーン・ジョーンズのデザインによるSPES (Hope), CARITAS (Charity), FIDES (Faith)は、それぞれモリス商会の定番デザインとして、何度も繰り返し使われたデザインで、英国各地の教会で見ることができます。
これはその中でも、トップクラスの出来栄えでした。



Caritas

上記中央のCaritasの拡大です。描き方から判断すると、1870年代でしょうか。



East Window "Good Shepherd", 1891

祭壇が置かれ、教会の正面となる東窓は、Good Shepherdでした。これもモリス商会の定番デザインのひとつです。



East Window - Detail

いくつもある「良き羊飼い」ですが、これもその中では良いほうの出来栄えです。



Lancet Window

ランセットのメモリアル・ウィンドウは、エンジェルの顔のグレイジングが若干劣化しており、残念でした。



Aisle Window

これもモリス商会の定番テーマです。1895年の製作だそうですが、かろうじてモリスもバーン・ジョーンズも生きていた時代で、良い出来栄えです。



Aisle Window

これもモリス商会の定番テーマです。1895年製で、これも良い出来栄えでした。



Tracery

上記のウィンドウのトレーサリーです。ウィリアム・モリスによるFoliageだと思いますが、シンプルで美しいです。



Late Morris & Co. Window

この窓だけ、時代が新しいようです。他の作品は、バーン・ジョーンズのデザインですが、この2つは、J. H. Dearleのデザインのように見えます。