Brenchley, Kent (June 2nd, 2008)
ブレンチリーは、ロイヤル・タンブリッジ・ウェルズの東北東に位置する小さな村です。 これは英国の田舎で見る典型的な道路標示です。このあたりは小さな村が点在しており、それぞれの村への里程がこの看板に書かれています。かなり小さな村まで書かれていますので、これを見ていけば、何とかその村まではたどり着けます。 ちなみに、速度制限の標識が「30」と出ていますが、もちろんマイルです。時速30マイルというと時速50km近いです。村の中でも状況が許せばそこまでスピードを出してよい、というのが神風ドライバーの多い英国っぽいです。^^ |
ブレンチリーの郵便局の味わい深い木彫看板です。ここの郵便局で、日本に絵葉書を出すための切手を買いました。ご丁寧に"Air Mail / Par Avion"のシールまでくれました。^^ |
ブレンチリーの教区教会、オール・セインツです。 典型的なリチゲートです。利ゲートの後ろにはイチイの木を植えてそれを刈り込んで造形する、というのが英国の田舎の教会にはよく見られます。 タワーの方は少々変わった造形です。 |
教会の顔とも言うべき東窓は、バーン・ジョーンズのデザイン、モリス商会の作品でした。 1910年の作品というと、バーン・ジョーンズもウィリアム・モリスも亡くなってから10年以上経過していますから、どうしても表現はワンパターンになってしまっています。 |
東窓のすぐ左側、北のチャンセルにあるロバート・アニング・ベル(1863-1933)のステンド・グラス・ウィンドウです。 ベルは絵画やイラストレーションなど多彩な才能にあふれた芸術家で、ウィリアム・モリスやバーン・ジョーンズの影響を受けながらも、独自の表現方法を確立したアーツ・アンド・クラフツ様式のステンド・グラス・デザイナーです。 |
上記のセント・アンドリューの細部です。 ベルの作風は、渋いトーンのガラスに稠密に描きこむ作風で、私のお気に入りの作家の一人です。 |
こちらもロバート・アニング・ベルの作品。チャンセルの南側にありました。1906年の作品です。 |
こちらはぐっと新しく、クリストファー・ウェッブの1950年の作品です。福音記者ヨハネのところに天使が現れたところですね。 ウェッブの作風は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて絶大な人気を誇ったチャールス・イーマー・ケンプを思い起こさせる繊細で上品な作品が多いですが、おもしろいか、というとちょっとつまらない。^^ |
亡くなった故人を偲ぶためのメモリアル・ウィンドウを製作することはよく行われているようです。 これはそんなウィンドウの近くに置かれているメモリアル・プレートのひとつです。 教会の南や北の側廊の窓はメモリアル・ウィンドウが多いですね。 |