Bramshott, Hampshire (June 6th, 2008)
ヒンドヘッドから幹線道路のA3に出てしばらく西に行くと、もうそこはハンプシャーです。A3を降りてすぐのところに、小さな村、ブラムショットがあります。 これはその村の教会、セント・メアリー・ザ・ヴァージン教会のリチゲートです。木彫が綺麗なゲートでした。 |
こちらは教会のタワーです。 |
ヘンリー・ホリデイによるエンジェルです。 Henry Holiday(1839-1927)はラファエル前派に属する画家で、Edward Burne-Jonesと仲が良く、多くの時間を彼のスタジオで過ごしたようです。バーン・ジョーンズの影響は後になるほど鮮明に出てくるように思います。 ホリデイは1861年に、ステンドグラスウィンドウの老舗、パウエル社のデザイナーとなり、300を超える作品を残しました。 また、その間には、ルイス・キャロルのThe Hunting of the Snark(スナーク狩り)の挿絵を書いたりもしています。 1891年にパウエル社から独立し、自分のスタジオでステンドグラスの製作をスタートさせました。 彼のステンド・グラス・ウィンドウ作品の良いものは、彼が愛したカンブリアに多くありますが、このグラスもとても素敵なものでした。 |
上記のウィンドウの左側です。ホリデイ独特の黄色の強い画面です。ホリデイの描く女性は、官能的というより意志が強そうな美人が多いですね。好みです。^^ |
こちらは右側の細部です。 |
こちらは1918年の作品です。カンブリアの教会でも見たことのある図柄です。背景がこの頃の彼としては珍しく復古調です。 |
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こちらの背景もパウエル社にいたときのホリデイっぽいデザインです。ホリデイ、年寄りを描かせてもかくしゃくとした元気なお年寄りを描きます。好みです。^^ |
セント・ポールは剣を携えている図柄が多いですね。 |
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こちらはこの教会の東窓、3本のランセット・ウィンドウの真ん中の部分です。 作者はマーティン・トラヴァース、アーツ・アンド・クラフツ・スタイルというよりは、もう少しクリストファー・ウェッブぽいでしょうか。でも良いグラスでした。 |
東窓の3本のランセットウィンドウの左右は、カナダを表したヘラルディック・ウィンドウでした。 |
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ビクトリアン・ゴシックの典型のひとつ、ハードマンのグラスです。 |