Kemsing, Kent (June 2nd, 2008)
ケムシングはM26の北側にあるのどかでかわいい村です。 これはこの村のパリッシュ・チャーチ、セント・メアリー教会です。 |
セント・メアリー教会のポーチです。またここから見る教会南側のバラとベンチの組合せもとても平和な眺めでした。 |
こちらはポーチの中です。 教会めぐりをしていると、ポーチの印象で「あ、ここは中のドアは開いているな」とか、「ここは駄目そうだな・・・」とか、ある程度わかるようになります。ここのポーチはなんとなく開放的で、いかにも開いてそうでした。 中に入ると、ピアノの音がします。この日は月曜日、礼拝でないと思いますが、音を立てないように慎重に中に入ると、おばあちゃんたちのコーラスの練習でした。 ピアノを弾いていたおばあちゃん、Ivy Jonesさんに、日本からこの教会のウィンドウを見に来た、と話したらえらく感激されてしまい、教会においてあるケムシングの歴史書を一冊プレゼントされました。聞けば生まれてからずっとこのケムシングの村に住んでいるんだそうです。その「おらが村」を誇りにしていて、それをわざわざ東洋から見に来てくれた人には精一杯好意を示してくれたんだと思います。Ivy、本当にありがとう! |
この教会を訪問した理由は、このDouglas Strachan (1875-1950)のウィンドウを見るためでした。 ストラチャンは、名前からもわかるように、スコットランド人です。アーツ・アンド・クラフツ様式としては後期に属します。一度見たら忘れられない印象のウィンドウでした。 題材はこの教会の聖人、セント・エディスの物語だそうです。 |
上記のセント・エディス・ストーリーの中央部です。 |
見たとき、「お、クリストファー・ホール!」と思ってしまいした。 しかし教区教会のステンドグラスについて一番詳しいRobert Eberhard氏のサイトを見ると、Henry Wilsonの名前が載っていました。 絵柄が「キリストの山上の変容」ということなんですが、果たしてこれなんでしょうか。なかなか美しいアーツ・アンド・クラフツスタイルです。 |
こちらもスコットランド人のステンド・グラス・デザイナー、Sir John Ninian Comper (1864-1960)のウィンドウです。この教会、スコットランドと何か縁があったのでしょうか。^^ コンパーはCharles Eamer Kempeの流れを引くステンド・グラス・デザイナーで、古典的で上品なウィンドウデザインで絶大な人気があったらしいです。なにしろSirがつくぐらいですからね。 でも、あまり私の好みではないですねー。 |
こちらは相当に古いステンドグラスをモザイクにしたものです。 CVMAという中世のグラス専門のサイトによれば、13世紀のものだそうです。 |
ケムシングの村のパブ、The Bellです。パブの看板を見ると、ずばりそのもの、鐘の絵が描いてありました。 このパブも、最近のパブの風潮なのか、ランチに力を入れているようでした。 ただ、我々はイングリッシュ・ブレックファストをしっかり食べてしまうので、旅行中は昼ご飯は抜くことが多いですね。我慢して抜くのではなく、あまりに朝食がヘビーなので食欲がわかないのです。 |
こちらはもうひとつのパブ、The Wheatsheafです。 この名前、田舎のパブの名前としてはよく見かけます。「麦束館」という感じでしょうか。 ちなみにこのWheatsheaf(麦の束)は、有名なステンド・グラス・デザイナー、Charles Eamer Kempeのシンボルマークでもあります。 |